27万キロ走行のランクル80のエンジン
「エンジン振動して変だ」と入庫です。
見た瞬間にバラシ決定。
ダダをこねる
エンジン |
ダダをこねても
バラされます。 |
あっけなくピストンが
抜き取られました |
4番のピストンリングがバラバラ |
相棒を抜き取られた
シリンダー |
よく見るとガス抜け
寸前 |
穴に詰め物を入れて |
磨かれる前の
儀式 |
軽く表面を磨きます |
異物は撤去 |
ブロック上面の
ヒズミ測定 |

OKなので何時もの
擦り作業の開始 |
擦ります |
まだ満足できないので
もう一度 |
コスり続けます |
満足したので次の
快楽に向けての準備 |
リングが折れていた
4番シリンダのキズ |

ボア径を測定して
ホーニング代を決める |
この器具を使い |
優しく挿入 |
入ってしまったら
激しくピストン運動 |
ゆっくりピストンに
時には機関銃の様にピストン運動 |
ホーニング代は最小限
に留めました |
新品ピストン
体重測定 |
ヒップ周り測定 |
93,96ミリ
基準と同じ |
古女房のケツの
サイズは |
93.925ミリ |
身体検査終了 |
使い込んだ子メタル
測定 |
ピン径も計り |

厚さも測り |
新品のメタルと
比べたら |
赤いヒモと
若いネェ〜チャン |
丁度良いサイズ
お椀形、ではなくて |
プレスゲージをメタル
に載せて |

コンロッドを挿入して
締めつけると |

つぶれて |
その幅でクリアランスが測定できます
|
ピストンの裏の
オイル穴のバリを |
バリ取りしてから |
潤滑グリスを |
穴に塗りましたら |
程よく広げる為に
ピストンヒーターで |
80度になるまで
暖めてから |
一気に挿入です |
ボロのツナギを着て |
リングの合口の
面取り |
6本勢ぞろい
したところで |
ミドリのグリスで
化粧して挿入準備 |
化粧顔です。 |
シリンダーも
受け入れ準備OK |
毎度の事ながら
挿入と合体 |

ホーニングした4番
もバッチリ |
ピストンの突き出し
測定 |
結果的には4番のピストンリング折れですが、このエンジンでは珍しい故障だと思います。
中古車として購入した車で、購入時より約10万キロ程乗ってこの故障です。
H2年式の前期初期のエンジンのピストンは、中期のエンジンとはピストン形状も
違い途中でピストンなどの部品は変更になっています。
何か変更の原因でも有ったのでしょうか?ピストン自体の値段も変更前と後では6000円程変更後のピストンは高いです。
外見上の違いは燃焼室の違いぐらいでしか判断できませんが6000円の違いに期待します。
リング折れの原因はリングとリング溝のクリアランス過大の為フラッター現象ではないかと思われます。
組み込んだピストンは当然的に変更後のピストンを使いました。
車上でのホーニングは通常は行わないと思いますが私は時と場合によってはやります。
まだ続きます。
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